
格差社会を超越したガンダーラ界の扉は誰にでも開いています。(辛酸なめ子)
下流社会のその果てにいったい何が待ち受けるのだろうか? これは巷見聞した事実にもとづいて映画祭事務局が有能なる作家たちを野に放ち、世のため人のため、公序良俗ならびに安寧秩序を守るべく、この世のユートピア(理想郷)がどこにあるのかを徹底的に調査追求する娯楽ドキュメンタリー映画際である!(ガンダーラ映画祭・顧問:森達也)
今年3月、東京(下北沢 LA CAMERA)と大阪(梅田 プラネット+1)で同時開催され、オフシアター上映にも関わらず1000人以上の入場者を動員して驚異的な話題となったプロの映画作家による自主上映イベント〈ガンダーラ映画祭〉が、その人気に応えて早くもアップリンク・ファクトリーと名古屋シネマテークでリヴァイヴァルされる!
第2回目となる今回のテーマは、ズバリ「美しい国へ」! 参加作家には『松ヶ根乱射事件』『天然コケッコー』監督の山下敦弘、『オトシモノ』監督の古澤健、現代美術界の奇才・会田誠、同じく美術家の岡田裕子、TVドラマ「怪奇大家族」監督の村上賢司、『あんにょんキムチ』作者の松江哲明など。また幻の作品と呼ばれる『ワラッテイイトモ、』(K.K.作)や前回の〈第1回ガンダーラ映画祭〉傑作選も同時上映! さあ、あなたも一緒にガンダーラへと旅立とう!

〈Aプロ〉〈Bプロ〉〈Cプロ〉―
6つの新作と特別招待2作品
第2回ガンダーラ映画祭「美しい国へ」は、三つのプログラムから構成されている。このうち〈Aプロ〉〈Bプロ〉が6人の作家による新作上映であり映画祭のメインといえる。〈Cプロ〉はすでに評価の高い傑作を上映する特別招待プログラム。今回は、2003年のキリンコンテンポラリー・アワードで物議をかもしたブラックな話題作『ワラッテイイトモ、』が選ばれた。また、特別参加の会田誠による『会田誠のおたのしみ箱〜愛と平和と未来のために』も併せて上映です。
【Aプログラム】
『パリ、テキサス、守口』(2007年/DV/26分)監督:山下敦弘&向井康介
『メイキング・オブ・愛憎弁当』(2007年/DV/19分)監督:岡田裕子
『誰でも知りたがってるくせにちょっと聞きにくいマルクスのすべてについて教えましょう』(2007年/DV/28分)監督:しまだゆきやす
【Bプログラム】
『この作品のタイトルは「石仏さん」です。』(2007年DV/29分)監督:古澤 健
『童貞。をプロデュース2 ビューティフル・ドリーマー』(2007年/DV/37分)監督:松江哲明
『俺の流刑地(略称・俺ルケ)』(2007年/DV/35分)監督:村上賢司
【Cプログラム】
『会田誠のおたのしみ箱』(2007年/DV/22分)監督:会田 誠
『ワラッテイイトモ、』(2003年/DV/47分)監督:K.K.

なお、6月18日(月)〜7月1日(日)のアップリンク・ファクトリーでは〈Dプロ〉として第1回ガンダーラ映画祭から傑作選3本を上映します。
【Dプログラム】
『童貞。をプロデュース』(2006年/DV/32分)監督:松江哲明
『子宮で映画を撮る女』(2006年/DV/32分)監督:山下敦弘
『私の志集 三〇〇円』(2006年/DV/22分)監督:しまだゆきやす

山下 敦弘 & 向井 康介【やました・のぶひろ&むかい・こうすけ】
1976&77年生まれ。山本浩司主演『どんてん生活』(00年)でゆうばりファンタスティック映画祭のオフシアター部門グランプリを受賞。以来、監督&脚本の名コンビで『くりいむレモン』(04)『リンダリンダリンダ』(05)などをヒットさせる。
岡田 裕子【おかだ・ひろこ】
1970年生まれ。現代美術家。恋愛や主婦の憂鬱、出産など日常的なドラマをテーマに作品を展開。映像や絵画、インスタレーション、CGなど多様な表現手法を用いる。ビデオ作品に『俺の産んだ子』(03)『SHINGIN'
IN THE PAIN』(05)など。
しまだゆきやす【しまだ・ゆきやす】
1964年生まれ。イメージフォーラム映像研究所で実験映画の制作を学んだ後、95年にイメージリングスを立ち上げて自主映画の上映活動を開始。井口昇監督『恋する幼虫』(03)で映画プロデューサーとしてデビュー。当映画祭の企画者。
古澤 健【ふるさわ・たけし】
1972年生まれ。映画美学校在学中に撮った『怯える』(98)が仏クレルモンフェラン国際短編映画祭に招待され注目を集める。黒沢清監督『ドッペルゲンガー』の脚本などを経て、昨年、松竹製作のホラー映画『オトシモノ』で劇場監督デビュー。

松江 哲明【まつえ・てつあき】
1977年生まれ。日本映画学校在学中に撮ったドキュメンタリー『あんにょんキムチ』(99)が山形国際ドキュメンタリー映画祭千波万波特別賞などを受賞し、監督デビュー。昨年はAV女優&男優の内面に迫る『セキ☆ララ』が劇場公開された。
村上 賢司【むらかみ・けんじ】
1970年生まれ。ホラー映画『呪霊 THE MOVIE』で映画監督デビュー。以後もテレビで「怪談新耳袋」「怪奇大家族」などのホラー番組を多く手がける一方、話題のオリジナルDVD『工場萌えな日々』の演出・構成を担当したりもしている。
会田 誠【あいだ・まこと】
1965年生まれ。現代美術家。『巨大フジ隊員vsキングギドラ』『切腹女子高生』など愛らしくも残虐な絵画を次々と発表し、“取り扱い注意の芸術家”と呼ばれる。映像作品に『日本に潜伏中のビン・ラディンと名乗る男からのビデオ』(05)など。
K.K.【けー・けー】
ビデオ作品『ワラッテイイトモ、』で2003年キリンアートアワード審査員特別賞受賞。以後、ギャラリー展示、テレビ、携帯コンテンツ、雑誌連載等で活躍する。水戸芸術館「夏への扉〜マイクロポップの時代」展では自作映写機を展示した。

いまからでも遅くない! 新宿、渋谷、名古屋へ「GO!」
すでに下北沢LA CAMERA(3月15日〜25日)、大阪プラネット+1(3月31日〜4月6日)でのファースト上映を終えた〈第2回ガンダーラ映画祭「美しい国へ」〉だが、好評に応えて引き続き都内での追加上映、トークイベント、地方上映が予定されています。見逃した人はこの機会にぜひ足を運ぼう!
【トーク付きイベント上映】
5月31日(木) 会場:新宿ロフトプラスワン ※終了しました。
【都内リヴァイヴァル上映】
6月18日(月)〜7月1日(日) 会場:渋谷アップリンク・ファクトリー
[トークゲスト ]
6/18(月) 20:30〜Bプロ 桑原あつし(サウスパーク翻訳家・映画ライター)
6/19(火) 20:30〜Aプロ 山下敦弘(映画監督)
6/20(水) 20:30〜Bプロ 佐藤佐吉(脚本家・映画監督)
6/21(木) 20:30〜Aプロ 宮台真司(社会学者)
6/22(金) 18:30〜Cプロ 遠藤一郎(「ふつう研究所」所長・デザイナー)
6/23(土) 20:30〜Aプロ 佐々木敦(HEADZ主宰・音楽評論家)
6/24(日) トークはありません
6/25(月) 20:30〜Bプロ 熊切和嘉(映画監督)
6/26(火) 20:30〜Aプロ 柳下毅一郎(翻訳家・映画評論家)
6/27(水) 20:30〜Bプロ 高橋洋(脚本家・映画監督)
6/28(木) 20:30〜Aプロ 井土紀州(脚本家・映画監督)
6/29(金) 14:30〜Cプロ K.K.(「ワラッテイイトモ、」作者・アーティスト)
6/30(土) 20:30〜Bプロ 花くまゆうさく(漫画家)
※トークはすべて上映後になります。
【地方上映】
6月23日(土)〜6月29日(金) 会場:名古屋シネマテーク。
※6/23(土)、6/24(日)に舞台挨拶を予定。
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